シカギク(鹿菊)Matricaria tetragonosperma |
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草丈20〜50cmの1年草。 茎は叢生し無毛。 葉は互生し、3回羽状全裂し、終裂片は線形で幅0.3〜0.6mm。 頭花は枝先に1個つき、白色の舌状花と黄色の筒状花からなり、径3.5〜4cm。総苞片は4列、花後、花床が半球状に盛り上がる。 北海道〜本州(北部) 海岸の砂地、礫地 1990年8月5日 北海道根室市 下・花 同 上 まだ海霧の消えやらぬ海岸に降りると、フランスギクのような花が目に付いた。 よく見ると葉が細かく裂け糸状になっている。札幌周辺では見かけないシカギクだ。細かく枝分かれした葉が鹿の角に似ていることで名付けられているが、そうは見えない。 黒く濡れた砂の上の白い花は強烈なインパクトがあり、白の持つ清潔感を一層際立たせていた。 ただ、白い舌状花は早く落ち、後は中央の黄色の筒状花だけが盛り上がった花もよく見かけた。下の写真でも黄色の筒状花の部分が盛り上がり始めている。 同じ科の仲間の花 |