シュウブンソウ(秋分草)

Rhynchospermum verticillatum


シュウブンソウ1

  • 科名・属名 : キク科 シュウブンソウ属
     注.APG分類V、Wでは、シオン属(Asuter)となっている。

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの多年草。
     匍匐する長い地下茎がある。茎は途中で成長が止まり、2〜4個の側枝を横に伸ばす。
     葉は倒卵状楕円形〜披針形、長さ7〜15cm、幅2〜3cm。先は鋭尖頭、基部はくさび形、縁は疎らな歯牙縁。両面に短い剛毛がある。下部の葉は開花時には枯れる。
     頭花は葉腋から出た短い柄の先に頂生し、普通下向きに咲き、淡黄緑色で径4〜5mm。総苞は広鐘形、長さ約2.5mm、総苞片は3列、鈍頭で縁は膜質、外片は短い。舌状花は2〜3列、10〜40個あり、雌性で白く短い舌部がある。中心にある筒状花は両性、淡緑黄色で先は5裂。
     果実(痩果)は無毛で腺点があり、やや扁平で基部は紫色。冠毛はないか小数の毛がある。舌状花の痩果には嘴があるが、筒状花にはない。

  • 分布・生育地 :
     本州(宮城県以南)〜沖縄 (国外:朝鮮(南部)、中国、東南アジア、インド)
     山地の林縁

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2017年9月13日  東京都八王子市
     中・全体2 1995年10月10日  東京都高尾山
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2017年9月13日  東京都八王子市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     名の通り秋口の山道際で見られるが、写真のように下を向いているうえ地味なことから、花が咲いていても気づかないことが多い。
     この花に限らず、キク科の花には目立つ舌状花がない花が沢山あり、必ずしも美しいとは言い難いので、よほどの花好きでないとカメラを向ける気にはならないだろう。
     花が小さいのでバックに気をつけないと、何を写したのかわからない写真になってしまう。

  • 葉

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シュウブンソウ2

花