タカネヤハズハハコ(高嶺矢筈母子)

Anaphalis lactea


タカネヤハズハハコ

  • 科名・属名
  • : キク科 ヤマハハコ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     茎は叢生し、全体に綿毛が多い。
     花をつけない株の根出葉は、倒披針形で長さ6〜10cm、直立する。花をつける株は、下の葉が小さく、中部の葉は披針形で、基部は無柄で茎に流れる。
     雌雄異株で、雄株と両性花株があり、頭花を茎頂に散房状につける。総苞は球形で白色、下部は紅褐色か紅色を帯びる。
     別名 タカネウスユキソウ

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(中部地方以北)
     高山の礫地や乾いた草地

  • 花期
  • : 

  • 撮影月日・場所

  •  1983年8月6日 長野県白馬岳
     中 1977年7月25日 岩手県早池峰山
     下 1980年7月30日 北海道アポイ岳

  • 撮影記

  •  名前からは高山に咲くハハコグサのイメージがあるが、ハハコグサとは属もちがっている。別名のタカネウスユキソウもウスユキソウのイメージからすると大分違っている。
     高山の岩礫地に生え、花は雌雄異株で、白色からやや赤みを帯びた色まであり、咲いていてもドライフラワーのような感じの花である。
     北海道のアポイ岳には一番下の写真のように、葉がやや厚く先が丸みを帯びた花があり、アポイハハコという品種に分ける考え方もあるが、ここでは同一種とした。

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花

アポイハハコ