タカオヒゴタイ(高尾平江帯)

Saussurea sinuatoides


タカオヒゴタイ

  • 科名・属名
  • : キク科 トウヒレン属

  • 特徴

  •  草丈35〜60cmの多年草。
     茎は長毛があり、翼はない。
     根出葉は開花時にもあることが多く、卵形で長さ7〜11cm。先は急に鋭鋭頭になり、縁は大きく湾入する。
     頭花は総状またはゆるい散房状につき、径約2cm。総苞は鐘形で、長さ17〜18mm、総苞片は7列、中ほどから反り返る。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方西部〜山梨県)
     山地の林下

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2000年9月9日 山梨県大月市
     中・総苞 1995年10月7日 東京都西多摩郡
     下・葉 1995年10月21日 東京都高尾山

  • 撮影記

  •  下部の葉が、虫に食われたように両縁の中央部が湾入しているのが特徴で、まるでバイオリンの胴部のように見える。
     タカオ(高尾)の名前が付いているから、高尾山に行けば見られるかというと、絶滅したわけではないがメイン登山道で見つけることはかなり難しい。
     比較的よく見かけるのは奥多摩の山で、晩夏〜秋にかけて登山道脇で特徴ある葉を広げ、花をつけている。
     ただ、きれいなバイオリン形になっている葉は少なく、変な形に湾入しているか、虫にとってご馳走なのか食われてボロボロになっていて、湾入しているのか虫に食われたのかわからないような葉が多い。

    同じ科の仲間の花
総苞

葉