タカサブロウ(高三郎)

Eclipta prostrata


タカサブロウ1


  • 科名・属名 : キク科 タカサブロウ属
     注.APG分類では、学名(E. thermalis)

  • 特徴 :
     草丈10〜60cmの1年草。
     葉は対生、葉身は披心形〜楕円形〜線状披針形、長さ3〜10cm、幅0.5〜2.5cm。先は尖り、基部はくさび形、縁には不明瞭な鋸歯がある。茎とともに剛毛があって両面ざらつく。
     頭花は頂性または腋生で径0.7〜1cm。舌状花は2列、白色で長さ2.5〜3mm、先端は2裂する。筒状花は白色〜淡黄色で多数あり、先は4裂する。総苞は球〜鐘形、長さ約5mm、総苞片は2列で草質。花柄は長さ2〜4.5cm。
     果実(痩果)は平たい四角柱、先は切形で少し窪み、長さ2.5〜3mm、厚みがあって縁は翼状、側面中央部にこぶ状の隆起があり、表面はざらつく。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:東アジア、他は不明)
     水田、湿地

  • 花期 :   7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1997年9月20日  千葉県市原市
     中1・全体2 2022年4月16日  沖縄県石垣島
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
     中2・花序 1993年8月21日  茨城県水海道市
     中3・花 2018年9月18日  神奈川県川崎市
     中4・総苞、以下葉を除き    同  上
     右下・葉 2018年9月16日    同  上

  • 撮影記 :
     水田など湿地に生える雑草で、本によっては史前帰化(古い時代に帰化)とか在来種であるとか色々書かれている。
     種子が水に流されて拡散するようで、割と普通に見かけることの多い花である。
    。  夏の間は田んぼも草いきれで暑いが、休耕田を尋ねてみるのも面白い。特に耕作放棄されて2、3年経ち、水が供給されるようなところがベストで、多くの水田雑草に出会える。
     それ以上経過すると、木本が侵入してきたり、丈の高い雑草がはびこってきて小さな植物は消えてしまい、何の面白みのない場所になってしまう。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
タカサブロウ2

花序

花

総苞

果実(痩果)