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- 科名・属名 : キク科 タムラソウ属
- 特徴 :
草丈30〜140cmの多年草。
茎は直立し、上部でよく分枝する。
葉は互生、根出葉は花時にも枯れない。根出葉と下部の葉の葉身は卵状長楕円形、4〜7対羽状に全裂〜深裂する。裂片は長楕円形。質はやや薄くて刺はなく、両面に細毛がある。下部の葉は長さ11〜30cmの長い葉柄がある。
頭花は茎頂や枝先に上向きに咲き、紅紫色で径3〜4cm。頭花の周辺部の中性小花は長さ25〜28mm、中部の両性小花は長さ22〜26mm。葯は濃青紫色。総苞は鐘形〜筒形、長さ20〜27mm、黄緑色でしばしば紫色を帯び、多少クモ毛がある。総苞片は7〜8列、外片と中片は淡黄褐色、短い刺に終わる。
果実(痩果)は円柱形、長さ約6mm、無毛。冠毛は汚白色、長さ11〜14mm、辺縁に微鋸歯状の突起があってざらつく。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮) 山地の草原
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年9月15日 山梨県大月市 中上・全体2 2010年9月18日 神奈川県箱根 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2020年9月6日 長野県戸隠高原 左下・総苞、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
秋の高原に咲くアザミそっくりの花で、普通の人がアザミと間違えても何もおかしいことはない。
植物にちょっと詳しくなると、「それはアザミではなくタムラソウという花だ」と講釈を垂れたくなるのも理解できるが、別に普通の人にとってはアザミの仲間でいいのだ。
刺がないのがアザミとの大きな違いで、花の写真を撮る場合はそこがわかるように撮影しないと、アザミの仲間と間違えた普通の人と変らないことになる。
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