タチチチコグサ(立父子草)

Gnaphalium calviceps


タチチチコグサ1


  • 科名・属名 : キク科 ハハコグサ属

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの1〜2年草。帰化。
     茎は基部で分枝して直立〜斜上し、時に上部で枝分かれ、白く上向きの毛が圧着する。
     葉は互生、下部の葉はへら形、中部より上の茎葉は線状披針形、長さ1.2〜3.5cm、幅2〜6mm。先は鋭頭、両面に白い綿毛があり、灰緑色になる。
     頭花は上部の葉腋に数個が密集して穂状につく。頭花は淡褐色、卵形で先は次第に細くなり、長さ3〜4mm。総苞片は3列、先が尖り、外片の背に綿毛がある。筒状花は褐色〜淡褐色。
     果実(痩果)は長楕円形〜楕円形、長さ約0.5mm、表面に乳頭状の小突起がある。冠毛は白色、長さ約2mm。
     別名ホソバノチチコグサモドキ

  • 分布・生育地 :
     帰化(北アメリカ原産)(北海道〜九州に帰化) (国外:南北アメリカ、南ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニアの暖帯〜熱帯に帰化)
     荒地、草地、道端

  • 花期 : 4〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2024年5月2日  東京都八王子市
     中上・全体2 2024年5月20日  神奈川県川崎市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序 2024年5月2日  東京都八王子市
     中下・総苞 2024年5月20日  神奈川県川崎市
     左下・冠毛 2024年5月2日  東京都八王子市
     右上・茎葉(表)、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     北アメリカ原産で、日本には大正時代に帰化したと考えられ、近畿地方以西の暖地に多いが、北海道にも帰化している。
     関東辺りでは数は少ないようで、長いこと気がつかず未撮影でいたが、やっと最近注意して探して撮影した。
     私見ではあるが、他の帰化植物が多い場所では見ることが少なく、道端のコンクリートの隙間のような場所に生えていることが多いいので、他の植物に比べ競争力がやや弱く、そのことが数がやや少ないことに繋がっているのかもしれない。

  • 茎葉(表)

    茎葉(裏)

    茎

    同じ科の仲間の花
タチチチコグサ2

花序

総苞

冠毛