テリハノギク(照葉野菊)

Aster taiwanensis var. lucens


テリハノギク1

  • 科名・属名
  • : キク科 シオン属

  • 特徴

  •  草丈30〜60cmの多年草。
     茎は根元から群生して斜上または垂れ下がり、太くて上部で分枝する。
     葉は披針形で、長さ4〜14cm、幅1.5〜3cm。鋭尖頭で、質はやや厚くて少し光沢があり、縁には粗い鋸歯がある。
     頭花は散房状につき、白色で径1〜1.5cm。総苞は筒状で細長く、総苞片は4列、縁は紫色を帯びる。

  • 分布・生育地

  •  沖縄(西表島)  岩場、林縁

  • 花期
  • : 11〜4月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年12月14日 沖縄県西表島
     中 2009年12月20日   同 上
     下・葉 2007年10月29日   同 上
     右花、総苞 2009年12月20日   同 上

  • 撮影記

  •  冬場、西表島を訪れると、林道の法面などに、花はやや小振りだががっしりした菊が、時には垂れ下がって咲いているのを見かける。
     道端でみられるごく普通の菊で、これといって目立つ所があるわけではないが、日本では西表島だけに見られる固有種と聞くと、何だかひどく貴重な花に見えてくる。
     和名はテリハノギク(照葉野菊)というが、それほど葉に光沢があるわけではない。左下の写真のように、花のないときの葉はわずかに光沢がある。
    花

    総苞
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テリハノギク2

葉