チチコグサ(父子草)

Gnaphalium japonicum


チチコグサ1


  • 科名・属名 : キク科 チチコグサ属

  • 特徴 :
     草丈5〜30cmの多年草。
     地表や浅い地下に横に這うように茎を出して増える。
     茎は花茎状で数本が直立し、白い綿毛を密生する。
     根出葉は多数あり、互生、葉身は線形、長さ2.5〜10cm、幅4〜7mm。先は鈍頭、表面は緑色で、裏面は綿毛があって白く、花時も枯れずに残る。茎葉は少数、線形で長さ2〜2.5cm、幅2〜4mm。
     頭花は茎頂に密集してついて頭状になり、基部に葉状の苞がある。総苞は鐘筒形で、長さ約5mm、幅は4〜5mm。総苞片は3列、暗褐赤色を帯びる。
     果実(痩果)は長楕円体、長さ約1mm、冠毛は白色で、長さ約3mm。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾(北部))
     山野の道端や荒地

  • 花期 : 4〜7(時に9〜10)月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2011年5月6日  愛知県新城市
     中上・全体2 1989年5月3日  鹿児島県奄美大島
     中中・全体3 2024年4月21日  神奈川県川崎市
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・頭花 2015年4月12日  鹿児島県屋久島
     左下・総苞 2024年4月21日  神奈川県川崎市
     右上・根出葉 2015年4月12日  鹿児島県屋久島
     右中・茎葉(表) 2024年4月21日  神奈川県川崎市
     右下・茎葉(裏)    同  上

  • 撮影記 :
     チチコグサの仲間はいくつかの帰化種があり、そのどれもがパッとしない花なので、撮影意欲がわかない。
     過去の記録を検索しても、1点か2点の記録しかなく、何かのついでに撮影したカットばかりだった。
     そのことに気づき、それなりに注意していたところ、愛知県の山村の道端で群生しているこの花に出会った。
     今度はしっかり花のアップも撮影した。

  • 根出葉

    茎葉(表)

    茎葉(裏)

    同じ科の仲間の花
チチコグサ2

チチコグサ3

頭花

総苞