ツクシアザミ(筑紫薊)

Cirsium suffultum


ツクシアザミ

  • 科名・属名 : キク科 アザミ属

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの多年草。
     茎は直立〜斜上し、上部でよく分枝し,枝はやや広角度に伸びる。
     根出葉は花時には枯れ、茎葉は長楕円形で長さ20〜40cm。羽状に中〜深裂し、4〜8対の羽片があり、鋭い刺針がある。普通表面の脈に沿って白斑がある。
     頭花は枝先に多数つき、横または斜め下向きに咲き、紅紫色で径4〜5cm。総苞は鐘形で、長さ2cm、幅2〜3.5cm、総苞片は6列で、まっすぐか開出する。苞葉は2〜4個。
     果実(痩果)は暗褐色で長さ約4mm。

  • 分布・生育地 :
     九州(熊本、宮崎県以北) (国外:日本固有)
     林縁、草地

  • 花期 :   9〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     1994年9月3日  熊本県阿蘇
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花    同  上
     下左・総苞 2015年10月14日  福岡県八女市
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     九州の秋の山野でよく見る花の大きなアザミは、まずこの花と思って間違いないだろう。
     阿蘇では他の草は牛に食べられ何もない草原にこの花だけが咲いていて、まるで栽培しているようだった。
     写真で見るように全体に鋭い刺があり、さすがの牛も敬遠した結果だろう。最近増えている鹿の食害が激しい場所でもこんな光景が見られる。
     花は直径4〜5cmと大きいいため見映えがし、自然の植生とは異なるが、それなりに絵になる。

  • 葉

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花

総苞