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- 科名・属名 : キク科 ツワブキ属
注.APG分類では、学名(F. japonicum var. japonicum)
- 特徴 :
草丈30〜80cmの多年草。
根出葉は花時にも枯れず、葉身は腎心形、長さ4〜15cm、幅7〜30cm。質は厚く光沢があり、全縁で縁には微鋸歯がある。葉柄は長さ10〜38cmと長い。若い葉は握りこぶしのように丸まり、灰褐色の軟毛に覆われる。
頭花は散房状につき、黄色で径4〜6cm。総苞は広い筒状で、長さ12〜15mm。舌状花の花冠は、長さ32〜40mm、幅5.5〜6.5mm。筒状花は11〜12mm。
果実(痩果)は円柱形で稜があり、長さ5〜6.5mm、有毛。冠毛は汚白色、長さ8〜11mm。
- 分布・生育地 :
本州(福島県、石川県以南)〜沖縄 (国外:朝鮮(南部)、中国(中・南部)、台湾) 海岸の岩場、崖
- 花期 : 10〜12月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1984年11月4日 茨城県高萩市 中上・全体2 2003年12月15日 沖縄県石垣島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2008年11月23日 和歌山県日ノ御岬 中下・花2(細弁花) 2014年1月22日 沖縄県国頭郡 左下・冠毛 2020年2月12日 神奈川県川崎市 右下・葉 2014年1月22日 沖縄県国頭郡
- 撮影記 :
さすがに花も人もまばらな晩秋の海岸、ひときわ目を引くのは、和名の由来となった光沢のある大きい葉と黄色の花のツワブキだ。
花の少なくなる晩秋〜初冬のころまで花が見られるため、庭などに植えられていることも多く、花を知らない人でも目にしたことがあるだろう。
太平洋側では福島県以南、日本海側は石川県以南の地に見られ、南は沖縄まで分布している。沖縄では3月頃でも花の咲いているのを目にすることがある。
和名は葉にツヤ(艶)があるフキの意味であるツハヤブキが訛ったものという説がある。
西日本各地で、よくこの葉の若い茎を佃煮にして食べるが、東日本と異なり、食用にできる山菜の種類が少ないためだろうか。
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