チョウシュウアザミ(長州薊)

Cirsium yamaguchiense


チョウシュウアザミ

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈1〜2mの多年草。
     茎は直立し、上部でやや分枝する。
     葉は花時には枯れ、茎葉は茎の中部に集まってつき、狭長楕円形〜長楕円状披針形で、長さ20〜30cm。羽状に中裂し、鋭い刺がある。
     頭花はやや総状に点頭し、淡紅紫色で径3〜4cm。総苞片は8〜9列で、反曲する。
     花は雌性両全性で雌性株が存在する。

  • 分布・生育地

  •  本州(山口、広島県)  やや湿った林縁

  • 花期
  • : 9〜12月

  • 撮影月日・場所

  •  2012年10月18日  山口県美祢市
     中・頭花、下・葉    同  上

  • 撮影記

  •  やや薄暗くなり始めた夕刻、湿地の縁に終わりかけた花を一つつけたアザミが咲いていた。
     案内してくれた方の話では、先週国立科学博物館の門田先生が訪れた時は満開だったとのことだった。
     その時、チョウシュウアザミと名付ける聞かされたが、どこにも発表されていないためそのままになっていた。
     先日、国立科学博物館の門田先生が発表した「日本のアザミ」にこのアザミが「チョウシュウアザミ(新称)」として載せられていたので私のHPでもアップすることにした。
     特徴は、「日本のアザミ」の解説によれば、葉が茎の中部に集まってつき,大型の頭花を下向きに咲かせ、雌性両全性で雌性株が存在し、ツクシアザミに比べて,全体に繊細な感じがするとのことである。
     残念ながら、撮影条件が悪すぎて極端に青カブリし、スキャンした写真をいくら補正してもこの程度にしかならなかった。

    同じ科の仲間の花
頭花

葉