ウゴアザミ(羽後薊)

Cirsium ugoense


ウゴアザミ群落

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈30〜100cmの多年草。
     葉は楕円形〜長楕円状披針形で、長さ15〜20cm。縁は切れ込みのないものが多いが、羽状深裂するものもある。縁には刺があり、茎葉は茎を抱き、基部は茎に流れて翼となる。
     頭花は上向きに咲き、、紅紫色で径2.5〜3.5cm。総苞は球状鐘形でクモ毛があり、総苞片は6列、外片と内片は同長で真っ直ぐのびる。

  • 分布・生育地

  •  東北地方(鳥海山、秋田駒ケ岳、月山他)
     亜高山〜高山帯の草地

  • 花期
  • : 月

  • 撮影月日・場所

  •  2011年8月20日 山形県鳥海山
     上は拡大写真あり(写真をクリック)
     中 1997年8月3日 山形県月山
     下左右 2011年8月20日 山形県鳥海山

  • 撮影記

  •  山形県庄内平野をはさむように南北にそびえる名峰が鳥海山と月山だ。
     どちらも東北地方を代表する高山植物の山であるが、アザミ類はというと共通する種はこの1種しかない。
     これらの山に分布する他のアザミは、葉が羽状深裂するのに対し、この花は普通切れ込みのないことが多く、葉の基部が茎に沿下し翼となることが異なる。
     登山道脇に群生していることが多いので、まず見逃すことはないだろう。

    葉

    同じ科の仲間の花
ウゴアザミ

花