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- 科名・属名 : キク科 ヤブタバコ(ガンクビソウ)属
- 特徴 :
草丈30〜100cmの2年草〜1回繁殖型に多年草。
茎は直立し、上部で先が止まり、そこから放射状に長い枝を開出し、しばしばさらに枝を分ける。
根出葉は花時には枯れ、下部の茎葉は広楕円形〜長楕円形で、長さ15〜30cm、幅5〜15cm。先は尖り、基部は広い翼のある柄となり、全縁。質は薄く、両面に短毛があり、裏面に腺点がある。上部の葉は長楕円形で上の葉ほど小さい。
頭花は上部の葉腋に1個ずつ下向きにつき、黄色で径約1cm。総苞は鐘状球形、総苞片は3列で煉瓦状に並び、外片は短く円頭。
果実(痩果)は円柱形、長さ約3.5mm、先の嘴から粘液を出し、臭気がある。
- 分布・生育地 :
日本全土(沖縄は沖縄島まで) (国外:東アジア〜西アジア、ヨーロッパ) 低山地の道端、藪
- 花期 : 9〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年10月6日 神奈川県足柄上郡 中上・開出した枝 2017年9月24日 東京都八王子市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 1996年10月6日 神奈川県足柄上郡 中下・花 2017年9月24日 東京都八王子市 左下・総苞 2021年9月29日 東京都あきる野市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
夏の終わり頃からキク科の花の種類がグッと増えてくる。目立つのは野菊の仲間で、歩いていてもすぐにそちらの方に目を奪われてしまう。
道端の草むらで、葉腋に目立たない色の花をつけるガンクビソウの仲間は、何種類かあるのについ見逃しがちだ。
またこの花は、茎が上部で伸び止まり、そこから横に枝を広げるので、咲いている様子は何となくだらしない感じだ。
和名の由来は、花時には枯れてないが、この葉の感じがタバコの葉に似ているということからつけられている。
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