ヤハズヒゴタイ(矢筈平江帯)

Saussurea triptera


ヤハズヒゴタイ

  • 科名・属名
  • : キク科 トウヒレン属

  • 特徴

  •  草丈30〜55cmの多年草。
     茎は直立して上部で分枝し、翼と軟毛がある。
     根出葉や下部の葉は、卵形〜卵状長楕円形で、長さ5〜13cm。長い葉柄があり、両面には縮れ毛、縁は微鋸歯があるものから羽状中裂するものまで変化が多い。茎葉は上部の程ほど小さく、葉柄もない。
     頭花は散房状に7〜24個と多数つき、花冠は淡紅紫色で長さ約1cm。総苞は筒形で長さ11mm程度、総苞片は5列、外片は内片の1/2の長さで先は尖り、黒紫色。

  • 分布・生育地

  •  本州(中部〜関東地方) 低山〜亜高山の草地、林縁

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2004年8月22日 山梨県富士山
     下・花 2005年9月3日 山梨県北岳

  • 撮影記

  •  亜高山〜高山帯には何種かトウヒレンの仲間があるが、この花は高山でも稜線付近でなく、もう少し標高の低い場所で見られる。
     草丈が50cm程度とやや高く、茎にはっきりした翼があるのでわかりやすい。
     富士山中腹と北岳に登る途中の登山道際で見かけたが、花を撮影するつもりでないと、ザックを下ろす気にならない場所だった。

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花