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- 科名・属名 : キク科 オニタビラコ属
注.APG分類ではアゼトウナ属、学名(Crepidiastrum denticulatum)
- 特徴 :
草丈30〜120cmの2年草。
全体に無毛で、よく分枝する。
根出葉はさじ形で固まってつくが、花時には枯れる。茎葉は互生し、楕円形〜倒卵形で長さ5〜10cm、幅2〜5cm。先は鈍頭〜やや鋭頭、基部は後方に大きく張り出して茎を抱き、縁には浅い鋸歯があるか、稀に羽状に切れ込む。裏面はやや白っぽい。
頭花は枝先や葉腋に多数つき、黄色で径約1.5cm、花後には花柄が曲がって下を向く。総苞は円筒形、黒っぽい緑色で長さ7〜9mm、花後下部は膨れて硬くなる。
果実(痩果)は黒褐色で長さ2.5〜3.5mm。冠毛は純白色。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、ベトナム) 山野の日当たりのいい乾いた所
- 花期 : 8〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1998年10月28日 東京都八王子市 中上・全体2 1994年11月5日 栃木県下都賀郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花 2017年11月10日 東京都八王子市 中下・総苞、右下・葉 同 上 左下・冠毛 2017年11月24日 同 上
- 撮影記 :
真昼間でもやや橙味を帯びた晩秋の日差しに、眩しいまでの黄色が映えるこの花、花シーズンのトリを飾る花の一つである。
この時期になると、フラッと散策に出かけても、つる性の植物や木の実が目に付くくらいで、目新しい花に出会えることはほとんどない。
そのくせに、目立つ黄色のこの花は、ありふれているためカメラを向けることが少ない。
長いこと植物の生態写真を撮り続けているが、いつの間にか希少種に目が向き、身の回りの自然観察が疎かになっていたことを反省する。
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