ヤマジノギク(山路野菊)

Aster hispidus


ヤマジノギク1

  • 科名・属名 : キク科 シオン属
     注.APG分類では、学名(Aster hispidus var. hispidus)

  • 特徴 :
     草丈30〜100cmの2年草。
     茎は直立してよく分枝し、葉とともに短く粗い毛がある。
     根出葉は花時には枯れ、茎葉は倒披針形〜線形で、長さ5〜7cm、幅4〜20mm。上部の葉は線形。
     頭花はゆるい散房状につき、径3〜4cmと大きい。舌状花は淡紫色〜青紫色、筒状花は黄色。舌状花の冠毛は白色で1mm以下と短く、筒状花の冠毛は赤褐色で3〜4mm。
     総苞は長さ7〜8mm、総苞片は線形で開出し、先が尖る。
     別名 アレノノギク

  • 分布・生育地 :
     本州(静岡県以西)〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     日当たりの乾いた草原

  • 花期 :  9〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     1989年11月24日  高知県幡多郡
     中上 2008年11月23日  和歌山県日高郡
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2015年11月1日  長崎県平戸島
     下左・総苞 2008年11月23日  和歌山県日高郡
     下右上・茎と葉 2007年10月7日  福岡県北九州市
     下右下・葉 2015年11月1日  長崎県平戸島

  • 撮影記 :
     乾いた草原や林道際に咲き、大輪で見応えのある野菊である。
     残念ながら、関東には分布せず、逸出(国内帰化)と思われる個体をごく稀に見かけるだけであるが、西日本の道端でこの花を見ると、その存在感に驚かされる。
     ヤマジ(山路)と和名が付けられているが、海岸近くにも分布していて、秋の花見を楽しくさせてくれる。

  • 茎・葉

    葉

    同じ科の仲間の花
ヤマジノギク2

花

総苞