ヤツガタケタンポポ(八ヶ岳蒲公英)

Taraxacum yatsugatakense


ヤツガタケタンポポ

  • 科名・属名
  • : キク科 タンポポ属

  • 特徴

  •  草丈20〜25cmの多年草。3倍体。
     根出葉は倒披針形で、長さ7〜20cm、幅1.5〜4.5cm。縁は不揃いの鋸歯があるか、羽状に浅裂する。
     頭花は黄色で、径3〜5cm。総苞は長さ1.5〜1.8cm。総苞片は反り返らず、角状突起はない。

  • 分布・生育地

  •  本州(八ヶ岳、南アルプス)
     高山の礫地、草地

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年7月24日 長野県八ヶ岳
     下・花 1979年8月15日 山梨県北岳

  • 撮影記

  •  本格的に花の写真撮影に取り組んだ時、最初に訪れたのが南アルプス北岳だった。大樺沢左俣からの急な道を詰め八本歯のコルに出ると、突然視界が開け3000mを超える山稜が目に飛び込んでくる。「登ってきた!」と感じる一瞬である。
     このあたりから高山植物が増えてくる。疲れはあるし頂上まではまだある。それでもカメラを取り出し花に目を向ける余裕はあった。
     八ヶ岳の名が付いているが、南アルプスでも見ることができるこのタンポポ、高山植物というと小さくて可憐というイメージに反し、平地のタンポポより草丈も高く立派な花だった。

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花