ヒナシャジン(雛沙参)

adenophora maximowicziana


ヒナシャジン

  • 科名・属名

  •  キキョウ科 ツリガネニンジン属

  • 特徴

  •  草丈40〜60cmの多年草。
     茎は細く、岩壁のものは垂れ下がり、草地のものは斜上する。
     根元から出る葉は卵形で長い柄があり、茎につく葉は互生し線状披針形で、長さ8〜20cm。
     花は茎の先に数個から10個、円錐状にややまばらにつく。花冠は狭い鐘形で白色。花柱は花冠から長く突き出る。

  • 分布・生育地

  •  四国  石灰岩地

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1997年8月30日 高知県天狗高原
     アップ  同 上

  • 撮影記

  •  秋の花に彩られた四国カルストは、吹く風も涼しく、遠路の疲れを忘れさせてくれた。
     ここは、秋吉台、平尾台と並んで「日本3大カルスト」に称せられ、特産種に加え花の種類が多いとあっては、花見人としては見過ごすわけにはいかない。この花の花期に合わせ8月下旬に訪れた。
     お目当てのこの花は、ヒナ(雛)という名前の通り、葉も花もほっそりしていて触ったら壊れそうな花だった。特徴である花冠から大きく飛び出している花柱が印象的だった。
     岩壁には大株が垂れ下がって咲いていた。

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