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- 科名・属名 : キキョウ科 ホシアザミ属
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。帰化。
茎は2〜4本が株立ちする。
葉は互生し、葉身は線状披針形〜倒披針形で長さ15〜20cm、幅3〜4cm。先は鋭形、基部はくさび形、縁には深く鋭い鋸歯があり、先端は針状になる。両面の中肋や脈上に剛毛がある。
花は葉腋に単生し白色、筒部は長さ約8cmで有毛、先は5深裂し、径4〜5cm。裂片は長さ2〜2.5cm、幅7mm。萼は5裂し、裂片は線形で長さ約1.5mm。
果実は倒卵形、長さ約2cm、幅約1.5cm、1cm程度の柄があり、下垂する。種子は褐色で長さ約1mm。
別名 イソトマ
- 分布・生育地 :
帰化(熱帯アメリカ原産) (国外:アメリカ大陸、ポリネシアなど熱帯〜亜熱帯地域に広く帰化) 路傍、空地
- 花期 : 4〜11月(1年中?)
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2006年12月24日 沖縄県名護市 中上・全体2 2017年11月6日 沖縄県国頭郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2006年12月24日 沖縄県名護市 左下・果実 2017年11月6日 沖縄県国頭郡 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
一見するとキキョウ科とは思えないような花である。名前にもアザミとキク科のようだ。これは、鋸歯の多い葉をアザミに例えたようだ。
白い清楚な感じの花であるが、意外と丈夫らしく、沖縄島では逸出したものが年々増えているそうである。ただ、八重山諸島では逸出状態のものはあまり見ない。
茎を切ると出る白い液は、目に入ると失明や皮膚をかぶれさせるといわれている有毒植物であるが、心臓や神経系に作用するアルカロイド系の物質を含み、薬用として用いる地域もあるようだ。
以前は市街地周辺の空地で見られただけだったが、最近は山中の登山道際でも見かけるようになった。帰化植物はしぶとい。
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