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- 科名・属名 : キキョウ科 ミゾカクシ属
- 特徴 :
草丈10〜15cmの多年草。
茎は細く分枝し、地面をはって伸び、節から根を出して増え、上部は立ち上がる。
葉はまばらに互生、葉身は披針形で、長さ1〜2cm、幅2〜4mm。先は鈍頭〜やや鋭頭、基部は円形〜広いくさび形、縁には波状の鋸歯がある。
花は上部の葉腋から花柄を出して1個つく。葉柄は1.5〜3cmと長く、花が終わると下に曲がる。花冠は白色〜淡紅紫色、唇形で長さ約10mm。上唇は2深裂して開出し、下唇は3深裂し、それぞれの裂片はほぼ同形同大で先は尖り、外面に短毛がある。萼は柱状逆円錐形で、長さ約8mm、裂片は披針形。
果実(刮ハ)は逆円錐状根棒形で、長さ5〜7mm、結実しない株が多い。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国(中部以南)、台湾、インド、東南アジア) 田のあぜや溝際
- 花期 : 6〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1998年9月6日 千葉県市原市 中1・全体2 2006年8月6日 沖縄県石垣島 中2・全体3 2023年11月2日 東京都八王子市 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花序 2006年8月6日 沖縄県石垣島 中4・花1(白色) 2023年11月2日 東京都八王子市 左下・花2(淡紅紫色) 1988年10月2日 徳島県海部郡 右上・葉1 2023年11月2日 東京都八王子市 右下・葉2 同 上
- 撮影記 :
田のあぜや溝の近くなど湿った所に群生している。
茎が地面を這って広がり、根を下ろして増えるので群落となることから、この和名が付けられている。
稲刈りが終わってしばらくたった水田は、米の収穫前には嫌われた雑草の天下だ。意外に多くの種類の花がある。
中には見たこともない植物にお目にかかれるかもしれない。もっとも帰化植物が多いのが癪に障るが。
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