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- 科名・属名 : キキョウ科 シデシャジン属
- 特徴 :
草丈30〜100cmの多年草。
茎は直立し、縦の隆起線がある。
葉は互生、葉身は卵心形〜長楕円形、長さ4〜12cm、幅2.5〜4cm。先は尖り、基部はくさび形、縁に不揃いの鋸歯がある。下部の葉には長さ1〜3mmの短い柄があるが、上部のものには柄はない。
花は茎頂と上部の葉腋に総状花序につく。花柄は長さ1〜15mm。花冠は青紫色で、基部まで5深裂し、裂片は線形で長さ1〜1.5cm、幅1〜2mm、平開し先は反り返る。萼の筒部は短く椀形で子房に合着、上部は5裂し、萼裂片は糸状<、全縁で長さ4〜10mm。雄しべは5個、花冠裂片よりはるかに短く、花糸は基部に毛がある反り返る。花柱は花冠裂片とほぼ同長であるが、反り返らず真直ぐ伸びるので、花冠から突き出るように見える。柱頭は3裂。
果実(刮ハ)は扁球形で、径5〜6mm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)、アムール、ウスリー) 山地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年7月31日 山梨県夜叉神峠 中上・全体2 1986年8月10日 栃木県日光市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2005年7月31日 山梨県夜叉神峠 左下・花 1986年8月10日 栃木県日光市 右下・葉 2014年9月12日 大分県竹田市
- 撮影記 :
草丈が大きく、その割には小さくて花弁が線形になった花をつけるので、全体を写すと花がよくわからない。
花のアップの写真を見ると花の感じがよくわかる。花弁は線状で、遠くから見ると離弁花のように見えるが、基部のほうではくっついていて、合弁花だということが納得できる。
この花弁の分かれた様子を、神前につける紙の四手に例えて和名がつけられている。
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