|
- 科名・属名 : キキョウ科 タニギキョウ属
注.APGV、W分類では、学名(P. carnosa)
- 特徴 :
草丈4〜25cmの多年草。
地下に分枝する細い白色の根茎がある。
茎は弱々しく、下部が這い、上部が立ち上がる。
葉は互生、葉身は卵円形で、長さ3〜38mm。先は鈍く、基部は円く、縁には粗い鋸歯が数個ある。表面は緑色で軟らかい短毛が散生し、裏面は普通は白緑色で、時に淡紫色を帯びるものがある。葉柄は細く、長さ2〜17mm。
花は茎頂または上部の葉腋に1個上向きにつく。花柄は細長く、果時には下垂する。花冠は漏斗形、白色で長さ5〜8mm、5深裂し、裂片は広披針形。萼は筒部が子房と合着し、倒円錐形、先は5裂し、裂片は三角形。雄しべは5個、花糸の基部は広がって白毛があり、花冠に合着しない。葯は白く、線形。
果実(刮ハ)は紡錘形で下垂し、長さ5〜6mm、ほとんど裂開しない。種子は紡錘形、長さ1.5〜2.5mm、褐色で光沢がある。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:韓国(済州島)、中国、カムチャッカ、千島列島、サハリン) 、山地の林下
- 花期 : 5〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年6月7日 長野県蓼の海 中上・全体2 1980年4月29日 神奈川県南足柄市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 同 上 左下・花2 2015年5月8日 静岡県伊豆市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
山の木陰のやや湿り気のあるようなところに群落となっていることが多い。
しかし、小さな草で、花も花弁が細く小さいので、うっかりしてると気がつかず通り過ぎてしまいそうである。
同じ科の仲間の花
|