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- 科名・属名 : キキョウ科 ツリガネニンジン属
- 特徴 :
草丈40〜100cmの多年草。
茎は分枝せず、有毛と無毛がある。
根出葉は長い柄があり、円心形で花時には枯れる。茎葉は3〜4輪生、まれに対生または互生し、卵状楕円形〜披針形で長さ2〜15cm。先は尖り、基部は鈍形、縁には鋸歯がある。葉柄はごく短い。
花は茎頂に円錐状の花序になり、1〜数個が輪生状に下向きに咲く。花冠は鐘形、淡紫色または白色で長さ8〜20mm、先は5裂してやや広がり、裂片は三角状で少し反り返る。萼裂片は線形、長さ2〜10mm、縁に1〜2個の小鋸歯があるかまたはない。花柱は花冠と同長かやや飛び出て、先が浅く3裂する。
果実(刮ハ)は楕円形、胞背裂開するか孔開する。
葉や花に変化の多く、花の白いものを、
●シロバナツリガネニンジン(f.albiflora)(左下の写真)という。
- 分布・生育地 :
北海道〜四国、九州(対馬)、南西諸島 (国外:サハリン、千島列島、東シベリア) 山野、高原
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1991年8月18日 北海道根室市 中上・全体2 2008年11月23日 和歌山県日ノ岬 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 1996年10月6日 神奈川県丹沢 中下・果実(刮ハ) 2021年8月25日 神奈川県川崎市 左下・シロバナ 1991年8月4日 北海道河東郡 (左下は詳細写真あり、写真をクリック) 右下・葉 2022年8月15日 東京都八王子市
- 撮影記 :
秋の山野にごく普通に見られる花である。葉や花の付き方に大きな変異がある。
全体の写真はごく一般的なタイプであるが、花の写真は葉や花が輪生状にならないタイプである。
春に出るこの若芽を「ととき」といい、古くから山菜として有名である。
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