ツルギキョウ(蔓桔梗)

Campanumoea maximowiczii


ツルギキョウ1

  • 科名・属名 : キキョウ科 ツルギキョウ属
     注.APG分類では、ツルニンジン属(Codonopsis javanica subsp. japonica)

  • 特徴 :
     つる性の多年草。
     茎は細く長く伸び、無毛。
     葉は対生または互生し、葉身はする。卵心形で長さ3〜9cm。先は鈍く、基部は心形で全縁。質は薄く、粉白色を帯びる。葉には2〜6cmの長い柄がある。
     花は葉腋に1個づつ葉に対生してつき、長さ1〜2cmの花柄があって下垂し、花冠は広い鐘形、長さ10〜15mm、淡緑色〜白色で内面は淡紫色。先は中ほどまで5裂し、裂片は狭卵形で先は反り返る。雄しべは5個、直立し、葯は長楕円形で花柱を取り巻く。
     果実(液果)は扁球形、径10〜12mm、紫色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以西)〜九州 (国外:台湾、中国(中南部))
     山地の林縁

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1994年10月2日  東京都高尾山
     中上・全体2 2017年10月10日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     山地に稀に生えると図鑑にあるこの花が、高尾山にあるとはうれしい限りである。
     登山路の途中の木に絡み付いているにもかかわらず、小さく地味な色で目立たないためか、カメラでも向けていない限り気がつく人はいない。
     来る度に楽しませてほしいと思いつつ、人通りの少ない時を狙って撮影した。
     花の時期は目立ちにくいが1ヶ月ほど後の果実の時期になると、直径1cm程度の玉になって紫色に熟し、花も少なくなる頃なので気づくことが多い。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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ツルギキョウ2

花1

花2(側面、萼)

果実(液果)