アリモリソウ(有盛草)

Codonacanthus pauciflorus


アリモリソウ

  • 科名・属名 :
     キツネノマゴ科 アリモリソウ属

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの多年草。
     茎の下部は地を這い、上部は斜上して4稜があり、短毛を散生する。
     葉は長楕円形、長さ3〜10cm、幅1.5〜3cm。先は尖り、基部は鋭形で葉柄に続き、全縁。両面に線状の鐘乳体があり、無毛。
     花は茎の先に総状または円錐花序にまばらに数個〜十数個つく。花冠は広鐘形で白色で内側の奥は紅紫色を帯び、長さ幅とも8〜10mm、裂片は広卵形で長さ5〜7mm。萼裂片は披針形で5裂し、長さ約3mm。花柄は細く、長さ2〜3mm。
     果実(刮ハ)は倒披針形で上部が膨らみ、株は柄状になり、長さ1.2〜1.5cm。上部の膨らみの中に2〜4個の種子が入る。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島・種子島以南)〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部)、東南アジア〜インド)
     常緑樹林下(渓流際に多い)

  • 花期 :   10〜12月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2003年12月15日  沖縄県石垣島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序 2012年11月25日  沖縄県西表島
     左下・花 1994年12月25日  鹿児島県奄美大島
     右下・葉 2018年1月16日  沖縄県国頭郡

  • 撮影記 :
     秋から冬にかけて、南西諸島では比較的よく見かける花である。
     薄暗い樹林下で白い花をうつむき加減に咲かせているが、この時期思いの外悪天候の日が多く、草丈が30〜50cmと比較的高いだけに撮影には苦労する。
     ただ、下から覗き込むと花の中心部が紅紫色で、見た目以上に可憐だ。

  • 葉

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花序

花