|
- 科名・属名 : キツネノマゴ科 オギノツメ属
注.APGV、W分類では、学名(H. ringens)
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
根茎は地中を這い、節から根と茎を出す。
茎は直立し、ほぼ無毛。
葉は対生し、葉身は線状披針形、長さ3〜15cm、幅0.5〜1.5cm。先は鈍く、全縁で節や葉柄の基部に長毛がある。
花は葉腋に数個束生し、花冠は筒状で先は唇形、淡紅紫色で長さ1〜1.3cm。花柄はなく、唇弁は長さ1。5〜2mm、花冠の外面には軟毛が散生する。
果実(刮ハ)は円柱形、長さ7〜10mm、幅1.5〜2mm。種子は扁平な楕円形、長さ約1mm。
- 分布・生育地 :
本州(静岡県以西)〜沖縄 (国外:朝鮮(済州島)、台湾、中国、インド) 水湿地
- 花期 : 8〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年9月23日 鹿児島県奄美大島 中上・全体2 2009年9月13日 静岡県静岡市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 同 上 左下・果実(刮ハ) 2023年9月5日 同 上 右下・葉 2009年9月13日 同 上
- 撮影記 :
奄美大島の林道を歩いていると、道端の水溜りに見かけない花が咲いていた。
同行者に教えられた名前は、知っていたものの関東では見られない花で初めて目にした。
普通、休耕田など水湿地などに生える花なので、山道の水溜りにはそぐわない感じがあり、近くにあった珍しい花に気をとられ、わずか1カットしか撮影しなかった。
その後この花に会えなかったが、平成21年、この花の北限となっている静岡県のある湿地で再会した。
ここでは湿地だけでなく、休耕田や水路など点々とこの花が見られ、しっかり撮影することができた。
同じ科の仲間の花
|