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- 科名・属名 : クマツヅラ科 ハマゴウ属
注.APG分類では、シソ科(LAMIACEAE(LABIATEA))、学名は変わらず
- 特徴 :
匍匐性で高さ30〜70cmの落葉小低木。
茎は砂中を這い、枝は先が立ち上がって斜上または直立し、4稜がある。
葉は対生、葉身は広卵形〜楕円形で、長さ3〜6cm、幅2〜4cm。先は円形〜鈍形、基部はくさび形、全縁。洋紙質で、表面は灰緑色、裏面は灰白色、両面に微毛が密生する。葉柄は長さ5〜10mm。
花は枝先に長さ4〜6cmの円錐花序となって多数つく。花冠は淡青紫色で漏斗状、長さ1.2〜1.6cm、やや唇形で上部は5裂し、下側の裂片の1個が大きく、外面に白い短毛がある。雄しべは4個、花筒につき、少し花の外に抽出する。花柱は長さ約12mm、花の外に抽出し、柱頭は2裂する。萼は鐘形、長さ3〜4mm、5歯がある。萼は若枝とともに灰白色の短毛が密生する。
果実(核果)は球形で、径5〜7mm、下半部は宿存萼に包まれる。
花の白色ものがあり、
シロバナハゴウ(f. albescens)という。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:韓国、中国、東南アジア、太平洋諸島、オーストラリア) 海岸の砂浜
- 花期 : 7〜9月(沖縄では春先から)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年4月24日 沖縄県石垣島 中上・全体2 2006年9月2日 鹿児島県屋久島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花 1995年9月24日 神奈川県三浦市 中下・果実 2005年11月13日 山口県下関市 左下・シロバナ 2012年6月11日 沖縄県石垣島 右上、下・葉 2019年5月11日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
真夏の海岸、白い砂浜の上に茎を伸ばし、淡い青紫色の花を咲かせる。
何もかもがコントラストの強い真夏の砂浜では、淡い色の花はあまり目立たない。
時には海のすぐ近くまで茎を伸ばすので、何とか満開の花と海を入れた写真をと思っているのだが意外と難しく、今までのところこの程度のものしか写せていない。
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