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 - 科名・属名 : クマツヅラ科 ハマクサギ属
  注.APG分類ではシソ科(LAMIACEAE)、属名以下学名変わらず  
 - 特徴 :
  高さ2〜10mの落葉小高木。 
 若枝には多少毛があり、葉枕は発達して節部が膨れる。 
 葉は対生、葉身は広卵形〜卵状楕円形で、長さ4〜12cm、幅2.5〜7cm。先端は短く尖り、基部は葉柄に流れ、全縁であるが若木では数個の粗い鈍鋸歯がある。質は薄く、側脈は3〜4対で両面に突出し、両面とも無毛で脈上だけに毛があり、揉むと臭気がある。葉柄は長さ0.5〜1.5cm。 
 花は枝先に円錐花序となり、まばらに淡黄色の花をつける。花冠は2唇形、筒状で長さ7〜8mm、上部は4裂する。萼は鐘形で5歯があり、長さ約2mm。雄しべは4個、花筒につき、うち2本は長い。 
 果実(液果状の核果)は球形で径3〜4mm、基部に宿存する萼があり、黒紫色に熟す。 
 奄美大島のこの花は、成葉にほとんど鋸歯がなく、臭気もあまりないなど屋久島以北のこの花と少し異なり、タイワンハマクサギ(var. microphylla)とし、屋久島以北のものを本種(狭義)の変種(var.japonica)とする考え方がある。  
 - 分布・生育地 :
  本州(近畿地方以西)〜九州(奄美大島まで) (国外:中国(中南部)、台湾)  海岸沿いの林縁  
 - 花期 :  5〜6月
  
 - 撮影月日・場所 :
  上・全体1 2013年6月2日  佐賀県西松浦郡  中上・全体2 2023年5月11日  鹿児島県奄美大島  (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)  中中・花序     同  上  中下・花1 2013年6月2日  佐賀県西松浦郡  左下・花2 2023年5月11日  鹿児島県奄美大島  右上・葉(表)、右下・葉(裏)    同  上  
 - 撮影記 :
 
 2日間降り続いた雨もやっと止み、傘なしで撮影できるようになった。 
 雨の日の撮影は、ピーカンの晴天の日より植物の撮影条件としてはいいが、花弁に雨がたまっていたり、くっついてしまうのが難点だ。 
 こんな時は小さな草本の花より、木本の花のほうが撮りやすい。そんな目で道路際を見ていくとこの花が目に止まった。 
 草本だけを撮影していたときは気がつかなかっただろう小さな花、レンズを通してみるとかわいい花だった。 
 奄美大島でもこの花に出会ったが、特徴欄に記したように本土のものとは少し違う気がしたが、ここでは同一種として整理した。  
 
  
 
  
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