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- 科名・属名 : クマツヅラ科 ヒルギダマシ属
注.APG分類では、キツノネマゴ科(ACANTHACEAE)
- 特徴 :
高さ数mになる常緑小高木。
根は泥土の中を水平に這い、多数の呼吸根を上向きに出す。
枝は横に水平に伸び、低く平らな樹冠となる。
葉は対生し、倒卵状長楕円形で、長さ4〜8cm、幅2〜4cm。革質で表面は光沢があり、裏面は粒状毛が密生して灰褐色となる。
花は枝先または上部の葉腋から出た1〜3cmの柄の先に頭状花序となり、花冠は淡黄色で径4〜5mm、先は4裂し、裂片は広卵形。
果実(刮ハ)は卵円形で、長さ1.5〜2.5cm。
- 分布・生育地 :
沖縄(宮古島以南) (国外:台湾、中国(海南島)、東南アジア、太平洋諸島、オーストラリア、東アフリカ) 海岸のマングローブ林
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年6月13日 沖縄県西表島 中上・花1、左下・呼吸根、樹冠 同 上 (上、左下は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花2 2014年9月3日 同 上 右下・果実 2010年10月17日 同 上
- 撮影記 :
日本のマングローブ林を形成する7種の樹木の一つで、最も海に近い場所に生えている。
沖縄の宮古島以南に分布しているがそう多いものでもなく、西表島でもまとまって生えているのは何ヶ所かである。
横に丸く広がった樹形をしていて、その周囲の泥の上に多数の呼吸根が林立し、満潮時には海水につかっている。
花は写真のように小さいため、花を写すには近づく必要があり、この呼吸根を踏まないようにするのは苦労する。
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