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- 科名・属名 : クマツヅラ科 ヒルギダマシ属
注.APG分類では、キツノネマゴ科(ACANTHACEAE)属名以下学名変わらず
- 特徴 :
高さ数m(日本では最大3m)になる常緑小高木。
根は泥土の中を水平に這い、多数の呼吸根を上向きに出す。
枝は横に水平に伸び、低く平らな樹冠となる。若枝は4稜があり、鱗片状の毛が密生し灰白色。
葉は対生、葉は単葉で葉身は倒卵状長楕円形で、長さ4〜8cm、幅2〜4cm。先は鈍頭〜円頭、基部は鋭尖形、縁は全縁。質は革質、側脈は4〜5対で、両面ともわずかに突出し、表面は光沢があり、裏面は粒状毛が密生して灰褐色となる。
花は枝先または上部の葉腋から出た1〜3cmの柄の先に頭状花序となり、径約1cm。苞は卵円形、長さ2〜2.5mm、背面には密に粒状毛があり数個重なる。花冠は放射相称で長さ約1cmの筒部があり、先は4裂し、淡黄色、径4〜5mm、裂片は広卵形、背面や縁は有毛。雄しべは4個、子房は4室、密に毛があり、花柱は短く、先は2裂する。
果実(刮ハ)は卵円形で鋭頭、灰白色で長さ1.5〜2.5cm、熟すと縦に2裂する。種子は果実の中で発芽してから落ちる(胎生発芽)。
- 分布・生育地 :
沖縄(宮古島以南) (国外:中国(海南島)、台湾、東南アジア、太平洋諸島、オーストラリア、東アフリカ) 海岸のマングローブ林
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年6月13日 沖縄県西表島 中上・全体2 2010年10月17日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2005年6月13日 同 上 中下・花2 2014年9月3日 同 上 左下・果実(刮ハ) 2010年10月17日 同 上 右上・葉(表) 2005年6月13日 同 上 右中・葉(裏) 2010年10月17日 同 上 右下・呼吸根、樹冠 2005年6月13日 同 上 (右下は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
日本のマングローブ林を形成する7種の樹木の一つで、最も海に近い場所に生えている。
沖縄の宮古島以南に分布しているがそう多いものでもなく、西表島でもまとまって生えているのは何ヶ所かである。
横に丸く広がった樹形をしていて、その周囲の泥の上に多数の呼吸根が林立し、満潮時には海水につかっている。
花は写真のように小さいため、花を写すには近づく必要があり、この呼吸根を踏まないようにするのは苦労する。


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