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- 科名・属名 : クマツヅラ科 ムラサキシキブ属
注.APG分類では、シソ科(LAMIACEAE)
- 特徴 :
高さ2〜5mの落葉低木。
茎は多数分岐し、長く垂れる。茎と葉、葉柄には開出する黄褐色の長毛と、短い腺毛がある。
葉は対生し、葉身は披針形で長さ10〜20cm、幅2〜3cm。先は長く尖り、基部はやや心形、側脈は10〜15対、縁は細かい鋸歯縁。質は柔らかく、両面に毛が密生する。
花は腋生の集散花序となり、枝先の5〜6節に花をつける。花は淡紅紫色、径3〜4cm、花冠は4裂し、径約1.5mm。萼は椀状で5歯があり、長さ約1mm、外面は毛がある。
果実(核果)は球形けい、径4〜5mm、紫〜白色に熟す。
- 分布・生育地 :
沖縄(西表島) (国外:台湾、中国) 渓流沿いの岩場
- 花期 : 8〜12月?
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年9月4日 沖縄県西表島 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
沢沿いの小道を辿り、その後は沢を遡行すること数時間、最後に滑りやすい大岩を越え、やっとこの花が目に入ってきた。
小さな滑滝の対岸の岩場に、細い葉が垂れ下がり、先端にいくつか淡紅紫色の花が咲き初めていた。
花期には少し早いかもと思っていただけに、満開ではなかったが花が見られてホッとした。
葉や茎に黄褐色の毛が密生し、葉に触るとフワフワした感じがある。
2014年に発見された花で、今のところこの1株だけが見つかっているだけの極めて珍しい花だ。
この花の発見者の一人と現地に向かったが、案内がなければ行き着くのは難しい場所だった。
果実は、写真を見るとやや紫色を帯びた白色のようだが、果実の時期にまた訪れたいものだと思った。
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