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- 科名・属名 : クマツヅラ科 ムラサキシキブ属
注.APG分類では、シソ科(LAMIACEAE)
- 特徴 :
高さ3〜5mの落葉低木。
枝には黄褐色の淡黄褐色の軟毛がある。
葉は対生し、葉身は卵形〜楕円形、長さ5〜17cm、幅3〜9cm。先は尖り、基部はくさび形、側脈は8〜9対、縁には微鋸歯があり、表面は毛が散生してざらつき、裏面は黄褐色の星状毛と腺点がある。
花は葉腋に集散花序となって密に分岐し、小さな花が集まって径4〜5cmになる。花冠は紅紫色、径約1.5mm、4裂する。雄しべは4本、雌しべは1本、いずれも花筒の3倍程度の長さがあり、花冠から長く突き出る。花柄は長さ1.5〜2.5cm、萼は椀状で5歯がある。
果実(核果)は球形で径2〜3mm、紫〜藍紫色に熟す。
- 分布・生育地 :
沖縄(沖縄島) (国外:台湾、中国(南部)、フィリピン) 林縁
- 花期 : 4〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年5月12日 沖縄県 中・全体2、以下花、葉は全て 同 上 下左・果実 2015年10月5日 同 上 (上、中上、左下は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
日本では沖縄島だけに生育する絶滅危惧種で、美しい紫色の果実をつけることから盗掘され、自生を見る機会は少ない。
秋に小さな果実を球のようにつけた姿を運良く見る機会があり、その美しさに惹かれ何とか花の時期にも見たいものだと沖縄に出かけた。
図鑑では4〜8月が花期ということで、5月の訪問なら咲き始めの状態のいい花を見られると思っていたが、花の写真でわかるようにすでに咲き終わった黄褐色が目立っていた。
ひょっとしたら少数の花が8月頃まで点々と咲くのかもしれないが、花の見ごろの時期は春でしかも短いような気がする。
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