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- 科名・属名 : クマツヅラ科 クサギ属
注.APG分類では、シソ科(LAMIACEAE(LABIATEA))イボタクサギ属(Volkameria)、学名(V. inermis)
- 特徴 :
長さ2〜3mの半つる性の常緑低木。
枝はよく分枝し、樹皮は灰褐色、若い時は鈍い4稜があって有毛、後円柱形で無毛になる。
葉は対生、葉身は卵状楕円形〜長楕円形、長さ4〜10cm、幅2〜4cm。先はやや鈍く、基部は鋭漸線形、全縁。質は革質で光沢があり、表面は中肋上だけに細毛があり、裏面は微毛があり、細かな腺点が密にある。葉柄は長さ0.5〜1.5cm。揉むと臭気がある。
花は枝の上部の葉腋から集散花序を出し、普通3個ずつつき、白〜帯紅白色で径1〜1.5cm。花柄は長さ0.5〜1cm。花筒は細く、長さ2〜3cm、先は5裂して平開し、内側は有毛。雄しべは紫紅色を帯び、花冠から長く飛び出す。
果実(核果)は倒卵形、黒色で長さ1〜1.5cm。種子は2個。
- 分布・生育地 :
九州(種子島以南)〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、熱帯アジア、太平洋諸島、オーストラリア(北部) 海岸、水辺
- 花期 : 4〜12月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年10月2日 沖縄県西表島 中・全体2 2012年9月1日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 同 上 右上、下・葉 2019年5月8日 同 上
- 撮影記 :
マングローブ林の林縁や水辺、時には原野などでも見られ、沖縄ではほぼ1年中花を見ることができる。
花は紫紅色を帯びた雄しべが花冠から飛び出した面白い形をしている。革質で光沢のある濃緑色の葉と白い花、紫紅色の蕊ののカラーバランスは結構印象的だ。
和名もこの形のおかげですぐに名前を覚えることができた。
花の形は違うが、葉を揉むと独特の臭気があるのでクサギの仲間であることがわかる。
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