カリガネソウ(雁草)

Caryopteris divaricata


カリガネソウ

  • 科名・属名 : クマツヅラ科 カリガネソウ属
     注.APG分類ではシソ科カリガネソウ属、学名(Tripora divaricata)

  • 特徴 :
     草丈1m程度になる多年草。
     全体に強い臭気があり、茎は四角形で、上部で分枝する。
     葉は対生し、広卵形で長さ8〜13cm、幅4〜8cm。先は鋭く尖り、縁には鋸歯がある。
     花は葉腋から花柄を伸ばし、集散花序にまばらにつく。花冠は青紫色で長さ8〜10mmの花筒があり、先は5裂し、下側の1個は大きく反曲する。
     雄しべは下向きに湾曲して、長さ3〜3.5cm、花柱とともに長く突き出る。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     山地の林縁

  • 花期 :  8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2005年8月27日  栃木県日光
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序 1999年10月6日  神奈川県三浦半島
     下左・花 2015年8月24日  群馬県前橋市
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     花冠から上に飛び出し前方に曲がったシベの様子が、鮟鱇の提灯を思わせる変わった形の花をつける。
     花の撮影を初めた頃から見たい花の一つであったが、兵庫県の六甲山麓でやっと見ることができた。
     不思議なもので、一度目にするとその後は出会うことが多く、北海道や関東でも度々出会った。特に北関東には多く、この写真も日光の道路際に咲いていたものである。
     ただ、変わった形と青紫色の花は見て眺めるには申し分ないが、近づいて触ったりすると悪臭があるので、きれいな花と折り取ったりせずそっとしておくのがいい。

  • 葉

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花序

花