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- 科名・属名 : クマツヅラ科 ムラサキシキブ属
注.APG分類では、シソ科(LAMIACEAE)、学名(C. japonica var. japonica)
- 特徴 :
高さ2〜3mの落葉低木。
枝は灰褐色で、若枝のうちは細かい星状毛がある。
葉は対生、葉身は楕円形〜長楕円形、長さ(3-)6〜13cm、幅(1.5-)2.5〜6cm。先は尾状に尖り、基部はくさび形、縁には細かい鋸歯がある。質は洋紙質、無毛で、裏面には淡黄色の腺点が散在する。葉柄は長さ2〜7mm。
花は葉腋から集散花序を出し多数の花をつける。花柄は6〜15mm、若い時は少し星状毛がある。花冠は淡紫色で径3〜4mm、長さ3〜5mmの筒状で、先は4裂し平開する。萼は4歯がある。雄しべは4個、花冠より少し飛び出て、葯は長さ約1.5mm。
果実(核果)は球形で径3〜4mm、紫色に熟す。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、台湾、中国) 山野の林内、林縁
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年7月16日 東京都三頭山 中上・全体2 2013年6月23日 埼玉県飯能市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1、中下・花2 同 上 左下・果実(核果) 2017年11月10日 東京都八王子市 右下・葉 2015年9月22日 静岡県伊東市
- 撮影記 :
花の頃より紫色の果実になった時の方がよく目立ち、和名もその色に由来しているが、なんとも優雅な名前をつけられたものだ。
花は夏咲くが、小さな花が多数集まった淡紫色で、この実と和名がなかったら、ほとんどの人が気にも留めないだろう。
秋も深まった頃、葉を落とし実だけになった姿もよく見かける。
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