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- 科名・属名 : クマツヅラ科 ハマゴウ属
注.APG分類では、シソ科(LAMIACEAE)
- 特徴 :
高さ4〜10mの常緑高木。
葉は掌状の5出複葉で、頂小葉が最大で、葉身は長楕円状倒卵形〜卵状長楕円形、長さ6〜18cm、幅2〜4cm。先は鋭尖頭で、基部はくさび形、縁は微鋸歯縁まれに全縁。表面は無毛、裏面も無毛か脈上のみ有毛、全面に腺点がある。頂小葉の小葉柄は長さ2〜4cm。
花は茎頂および上部の葉柄から長さ10〜20cm程度の円錐花序となって多数つき、花冠は淡黄色、円筒形で長さ約10mm、2唇形で下唇は3裂する。花序軸や花柄には褐色の柔らかい短毛を密生する。
果実(核果)は球形で径約6mm、黒熟する。
- 分布・生育地 :
沖縄(石垣、西表島) (国外:台湾、中国(南部)、東南アジア) 平地〜山地の川沿いの林縁
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2013年5月28日 沖縄県石垣島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 左下・果実 2017年9月5日 同 上 右下・葉 2013年5月28日 同 上
- 撮影記 :
石垣・西表島に比較的稀に生育するこの植物の自生地を知って以来、どんな花が咲くのかと出かけるたびにチェックしていた。
5月末、初めて樹冠を覆う淡黄色の花に出会ったが、船の時間があって撮影に時間をかけることができず、帰りにもう一度訪れることにした。
3日後、再度訪れると、樹冠を覆っていた黄色の花が見えない。よく見るとわずかに花が残っている。わずかの間に散ってしまったのだ。
何とか残り花を撮影したが、一期一会だなとつくづく思った。
果実は別の場所で撮影したが、ここは谷を渡る橋の上から真正面に見える場所で、高木もこういう状況だと撮影しやすい。
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