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- 科名・属名 : クマツヅラ科 シチヘンゲ属
- 特徴 :
高さ1〜3mの半つる性低木。帰化。
茎はよく分枝し四角形で、若い部分は下向きの小刺がある。
葉は対生、葉身は卵円形〜心形、長さ2〜12cm。先は鋭頭〜やや鈍頭、基部は鋭形〜やや円く、縁には鋸歯がある。表面は縮緬状のしわが多く、表面には粗い毛があり、裏面は脈上に短毛がある。
花は葉腋から花柄を伸ばし、先端に径約3cmの頭状に集まった花をつける。花冠は橙黄色〜黄色で後に赤色〜淡紅色に変化し、筒部は長さ約1cm程度、外面に微毛があり、舷部は先が4〜5裂し、平開して径6〜8mm。花柄は長さ2〜8cm。苞は長楕円形〜披針形、鋭頭で圧着する粗毛があり、長さ4〜7mm。萼は膜質で長さ約3mm。
果実(液果)は径約3mm、黒熟する。
別名 ランタナ
- 分布・生育地 :
逸出帰化(熱帯アメリカ原産)(南西諸島以南に帰化) (国外:世界の熱帯、亜熱帯域に広く帰化) 荒地や道端
- 花期 : 1年中(ピークは初夏)
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2006月3日21日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2019年5月13日 沖縄県石垣島 左下・果実(未熟) 2023年10月23日 神奈川県川崎市 右下・葉 2019年5月13日 沖縄県石垣島上
- 撮影記 :
別名の「ランタナ」で覚えていたが、花の色が段々変わることから「シチヘンゲ(七変化)」の方が正式の和名のようだ。
沖縄では道路脇や空地などどこでもこの花が逸出している。確かにきれいな花ではあるが、その進出ぶりに環境省が「要注意外来生物リスト」に挙げるほど旧来の生態系に影響を与える植物とされている。
このリストを見ると、都会の空地に生えている植物は、そのほとんどがこのリストに挙げられた植物で占められている。
幸いなことに、首都圏では庭に植えられているものは見かけるが、逸出して野生化しているものは見ていない。これからも注意が必要だ。
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