バシクルモン(ばしくるもん)Apocynum venetum var. basikurumon |
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キョウチクトウ科 バシクルモン属 草丈40〜80cmの多年草。 茎はよく分枝し、赤色を帯びる。 葉は主幹の茎では互生し、枝では対生する。長楕円形で長さ2〜5cm、幅7〜15mm。粉緑色を帯び、先は円く、縁に硬い突起がまばらにある。 花は茎頂に円錐花序となり、花冠は狭い鐘形で、淡紅紫色、長さ6〜7mm。先は5中裂し、両面に細網状の突起がある。 別名オショロソウ。 北海道(西南部)、本州(新潟以北の日本海側) 海岸の岩場、草地 1993年6月26日 新潟県 アップ 同 上 変わった和名は、アイヌ語のpaskur(カラス)mun(草)からきているらしい。 別名をオショロソウ(忍路草)といい、小樽の忍路岬から取られているので探しに出かけたが、見つけられなかった。 新潟県の海岸にも南限の生育地があると知り、6月の末、梅雨の中出かけて見た。 海岸の岩場や草付きの所々にピンクの花をつけた花を簡単に見つけることができた。 つい最近、花仲間が現地に出かけたところ、以前に咲いていた場所には全く見当たらなかったとの報告を受けた。 そんなに美しい花というわけでもないのに盗掘されてしまう、現代人のモラルはどこまで低下していくのだろう。 同じ科の仲間の花 |