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- 科名・属名 : キョウチクトウ科 チョウジソウ属
- 特徴 :
草丈40〜80cmの多年草。
葉は互生、披針形で長さ6〜10cm、幅1〜2cm。先は鋭く尖り、基部は心形で全縁、無毛。普通互生するが、時に一部対生する。
花は茎頂に集散状に多数つく。花冠は高杯状、淡青紫色〜青藍色、直径約13mm。筒部の内側には毛があり、先は5裂し、裂片は狭長楕円形で平開する。
果実(袋果)は2本の円柱状、長さ5〜6cm。種子は多数あり、長さ7〜10mm、両端は斜切形。
- 分布・生育地 :
北海道、本州、九州 (国外:朝鮮、中国) 川岸や原野のやや湿った草地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1993年5月22日 茨城県水海道市 全体2 2011年5月4日 静岡県伊東市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花序 同 上 左下・花 2018年5月2日 埼玉県さいたま市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
平地の川沿いなど、やや湿り気のある場所に多く、生育地の開発などで減少が心配される種の一つであるが、茨城県の生育地には大きな群落が残っていた。
梅雨の合間の曇りのせいもあって、薄い青紫色の花は強く自己主張するわけでもなく、静かな気品が感じられた。この花は曇りの日に見るに限る。
和名の由来は、花を横から見ると「丁字」の形をしていることからと言われている。
キョウチクトウ科の草本類は数少ないが、どれも有毒植物とのことである。
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