ヤロード(やろーど)

Ochrosia nakaiana


ヤロード

  • 科名・属名
  • : キョウチクトウ科 ヤロード属

  • 特徴

  •  高さ7〜10mの常緑高木。
     葉は3〜5個輪生し、倒卵状長楕円形で長さ6〜15cm、幅3.5〜5cm。質は厚くて光沢があり、全縁で先はわずかに尖り、中肋は裏面に突出する。葉柄は1〜3cm。
     花は枝先に散房花序となって多数つき、花冠は白色、筒形で径約1cm、先は5裂し、裂片は平開する。
     果実は長楕円形で、長さ4〜6cm、幅2〜3cmの2個の分果が向き合って水平に広がり、黄熟する。

  • 分布・生育地

  •  小笠原列島(固有)  山地

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2011年6月25日 東京都小笠原列島
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  ヤロードという変わった和名はYellow woodがなまったもので、材質が黄色であることから付けられている。
     小笠原列島の固有種で、やや湿った場所では高木となるが、乾燥地ではブッシュ状になっていることが多い。
     花だけ見ていると科の想像がつかないが、枝や葉を傷つけるとキョウチクトウ科独特の白い液が出てくる。

    同じ科の仲間の花
花