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- 科名・属名 : マチン科 ホウライカズラ属
- 特徴 :
高さ5m以上に伸びる常緑のつる性木本。
枝はやや丸く、緑色で無毛。
葉は対生、葉身は長楕円形〜卵状楕円形、長さ6〜11cm、幅2〜5cm。先は鋭く尖り、基部はくさび形で全縁。質は革質で光沢があり、無毛。
花は上部の葉腋から菜が1〜2cmの花序を伸ばし、径1〜2cmの花を1〜2個つける。花序軸は長さ4〜7mm、先に狭披針形の小さな包葉が1〜2個あり、その先に長さ5〜8mmの花柄を1〜2本つける。花冠は淡黄白色、5深裂し、裂片は披針形で開くと反り返り、外面は無毛、内面にごく短い毛が密生する。雄しべは5個、長さ約6mm、花糸は短く、葯は尖り、背面にビロード状の毛が密生する。萼は杯形、長さ約1.5mm、幅約3mm、中ほどまで5裂し、裂片は円形で縁に毛がある。
果実(液果)は球形、径約1cm、橙色後に赤色に熟す。種子は扁平な広楕円形で4〜6個入る。
- 分布・生育地 :
本州(千葉県以西)〜沖縄(北部) (国外:台湾) 林内
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2019年6月30日 東京都伊豆七島 中上・全体2、以下花 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実 2018年1月14日 沖縄県国頭郡 右上・葉1 2017年3月17日 同 上 右下・葉 2019年6月30日 東京都伊豆七島
- 撮影記 :
沖縄ではこの果実に何度か出会っていたが花には出会えず、何とか花に出会いたいものだと思っていた。
ある花の撮影に訪れた東京都の伊豆七島の一つ、フェリーが欠航するのではないかという強風の日、何とか運航したものの大勢の人が船酔いしていた。
車もあおられるような強風の中、地元の方の案内で自生地に向かったが、途中の道端でこの花を教えられた。
沖縄でしか見ていなかったこの植物、その花をこんな所で見られるとは、大喜びで撮影した。
風が強く一時として止まることがなく、数カット撮影するだけで長い時間がかかり、同行の仲間には大きな迷惑をかけてしまった。
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