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- 科吊・属吊 : ミツガシワ科 アサザ属
- 特徴 :
水生の多年草。
根茎は水底の泥の中を這い、太く長い茎を出す。
葉は水面に浮かび、葉身は卵形~円形、直径5~10cm。縁には波状の鋸歯がある。質は厚質、表面は緑色、裏面は紫褐色で粒状の腺点がある。葉柄は長く、基部が鞘状になり、やや楯状につく。
花は葉腋から数本の花柄を出し、水面上で花を咲かせる。花冠は黄色で直径3~4cm、5深裂し、裂片の先はへこみ、縁は糸状に細かく裂ける。萼は5深裂し、裂片は広披針形、長さ8~15mm、やや厚質。
果実(蒴果)は狭卵形で萼よりやや長い。種子は倒卵形で扁平、長さ約3mm、翼がある。
- 分布・生育地 :
本州(宮城県以南)~沖縄(八重山諸島) (国外:朝鮮、中国~ユーラシア大陸の温帯に広く分布) 池や沼
- 花期 :
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1997年9月6日 茨城県霞ヶ浦 中上・全体2、中下・花1 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花2 2004年8月29日 同 上 右下・葉 1997年9月6日 同 上
- 撮影記 :
全国的に少なくなっているこの花の復活のため、霞ヶ浦では「アサザプロジェクト《が活動していることが知られている。
湖面を黄色に染めたこの花の群落は、写真では何度か目にしていたが、私が撮影に出かけた頃はまばらにこの花が見られるだけだった。
それでも、青い湖面や空をバックにした黄色い花は印象的だった。早く昔のような一面黄色の絨毯という光景に会いたいものだ。
この花の群落に出会えるかどうか別として、水際や田んぼ脇の水路には、トチカガミ、ゴキヅル、チョウジタデといった水湿地特有の椊物が見られ、それなりに楽しめる場所である。
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