ヒメシロアサザ(姫白莕菜)

Nymphoides coreana


ヒメシロアサザ1

  • 科吊・属吊 : ミツガシワ科 アサザ属

  • 特徴 :
     多年生の水草。
     水深1以下の水域に群落となることとが多く、ガガブタによく似ているが、葉や花も小型。
     葉は1~3個、葉身は卵形~卵状円形、直径2~6cm。先は円形、基部は心形、全縁。裏面には紫褐色の微小な腺点がある。
     花は葉腋から長さ1~3cmの花柄を出し、3~10個が水面上に咲く。花冠は白色で中心部は黄色、径約8mm、5深裂し、裂片の縁だけに毛がある。萼裂片は狭卵形。
     果実(蒴果)は円形~長楕円形、長さ約3mm。種子は広楕円形で光沢があり、長さ約1mm。

  • 分布・生育地 :
     本州~沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、ベトナム)
     沼や池

  • 花期 :   7~9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1994年8月13日  静岡県浜松市
     中上・全体2、中下・花    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花2 2019年5月10日  沖縄県西表島
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     水中に生える椊物の盛衰は極端だ。水量によって大繁殖したり、全く見られなかったりする。
     3、4年続けて通ったこの池?(水溜り)も、雨の降り具合で水面の大きさが極端に変わり、その度に優先椊物も違っていた。
     その年は水量の少ない年で、いつもなら深くて近寄れないような場所も、ちょっとズボンの裾を上げるだけで済んだ。
     水の少ない水面一面にこの花が咲いていて、被写体を選ぶのに迷うくらいだった。
     水の引いた場所にはサワトウガラシの群生もあり、海からさほど離れていないこんな場所に、水草の花園があるとは思いもよらなかった。
     本土での花期は夏であるが、沖縄・西表島では5月初めにもう花が咲いていた。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ヒメシロアサザ2

花1

花2