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- 科名・属名 : モクセイ科 モクセイ属
- 特徴 :
高さ4〜8mの常緑小高木。
枝はよく分岐し、若枝は葉柄とともに微細な突起毛がある。
葉は対生し、楕円形〜卵状楕円形で長さ3〜7cm、幅2〜4cm。質は厚くて硬く、表面には光沢があり、裏面は淡緑色〜帯黄緑色で緑色の細点がある。葉は極端な2形で、成木の葉は全縁であるが、若木の葉は先端が刺状になった2〜5対の大きな歯牙がある。葉柄は7〜12mm。
花は雌雄異株で葉腋に束生し、花冠は白色で径約5mm、大きく4裂し、裂片は反り返り香気がある。雄株の花は2本の雄しべが大きくて雌しべが未発達、雌株の花は花柱が長く結実する。
果実(核果)は楕円形で長さ1.2〜1.5cm、翌夏紫黒色に熟す。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 山地
- 花期 : 11〜12月
- 撮影月日・場所 :
2014年11月13日 東京都日野市 中、下左・花、下右・葉 同 上 下右・若木の葉 2014年12月19日 東京都高尾山
- 撮影記 :
ヒイラギというとよく庭に植えられ、鋭い刺のある葉を持ち、節分に枝を戸口に差して邪鬼の侵入を防ぐ木というイメージが強い。
そのため、庭木=自生ではないと思っていたので、山中で初めてこの花に出合った時はややびっくりした。
しかも、よく花をつける成木の葉は、右下上の写真ように全縁で刺がない。イメージ通りの刺のある葉を持つのは若木で、花は多くはつかない。
晩秋から初冬のころ山地の林内で白い花を咲かせるが、この時期なかなか山に入る機会が少ないので意外と目にしない。
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