ヒトツバタゴ(一つ葉たご)

Chionanthus ertusus


ヒトツバタゴ

  • 科名・属名 : モクセイ科 ヒトツバタゴ属

  • 特徴 :
     大きいものは高さ25〜30mになる落葉高木。
     樹幹は灰褐色で太いものは径70cmにもなる。
     葉は対生し、長楕円形〜広卵形、長さ4〜10cm。全縁で裏面脈上に褐色の軟毛がある。葉柄は長さ1.5〜3cm。若木の葉では長さ15cm、幅8cmに達し、鋸歯のあるものもある。
     花は雌雄異株、新枝の先に長さ7〜12cmの円錐花序となり多くの花をつけ、花冠は白色、4深裂し、裂片は線状倒披針形で長さ1.5〜2cm。
     果実(核果)は楕円形で長さ約1cm、黒熟する。
     別名 ナンジャモンジャ

  • 分布・生育地 :
     本州(長野、愛知、岐阜県)、九州(対馬) (国外:朝鮮、台湾、中国)
     丘陵のやや湿った場所

  • 花期 :  5月

  • 撮影月日・場所 :
     2006年5月14日  長崎県対馬
     中・群落 2008年5月3日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花 2006年5月14日  長崎県対馬

  • 撮影記 :
     対馬での2度目の出会いは、静かな海面に満開の白い花の群落が映り、ウミテラシ(海照らし)の名の通りの光景だった。
     長崎県対馬北部の鰐浦湾の群落は、国の天然記念物にも指定されている素晴らしいものである。交通が不便なのが残念だが、無理しても訪れる価値がある。
     変わった花を咲かせることから、ナンジャモンジャの木とも呼ばれ、本州中部に遺存分布する他、朝鮮や中国大陸の一部などにも隔離分布している。

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花