マルバアオダモ(丸葉あおだも)

Fraxinus sieboldiana


マルバアオダモ1

  • 科名・属名 : モクセイ科 トネリコ属

  • 特徴 :
     高さ5〜15mの落葉高木。
     樹皮は暗灰色で、若い枝や葉柄、花柄には短い腺毛と微細な毛がある。
     葉は対生し、奇数羽状複葉で、長さ10〜20cm、3〜5(〜7)小葉からなる。小葉は卵形〜卵状長楕円形で長さ5〜10cm、幅1.5〜3.5cm。先は鋭尖頭、基部は歪んだ広いくさび形、縁の鋸歯は低くてはっきりせず、しばしば波打つ。小葉柄は長さ1〜3mm。
     花は雌雄異株、新枝の先に円錐花序を出して多数つき、花冠は白色、4全裂し、線形で長さ6〜7mm。雄花には2本の雄しべが、雌花(両性花)には1個の雌しべと2個の雌しべがある。
     果実(翼果)は倒披針形、長さ2〜2.7cm、幅4〜5mm、基部に1個の種子がある。
     別名 ホソバアオダモ

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮)
     平地〜山地も日当たりのいい場所

  • 花期 :   4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2014年4月22日  徳島県海部郡
     中上・全体2 2021年4月9日  東京都八王子市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序    同  上
     中下・花 2021年4月12日  埼玉県所沢市
     左下・果実 2013年6月23日  埼玉県飯能市
     右上・葉1 2021年4月9日  東京都八王子市
     右下・葉2 2013年4月27日  東京都高尾山

  • 撮影記 :
     春〜初夏の頃、新緑の山を楽しもうと低山に出かけると、よくこの花に出会う。
     北海道から九州の低山に最も普通な木であるが、高さは5〜15mと大きく、下ばかり見ていると気がつかないことも多い。
     近づいて触って撮影できるのは難しく、下から見上げることが多い。
     しかし、逆光の新緑と白い花の醸し出す雰囲気は、まさしく初夏の爽やかさだ。

  • 葉1

    葉2

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マルバアオダモ2

花序

花

果実