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- 科名・属名 : モクセイ科 トネリコ属
- 特徴 :
高さ10〜18mの常緑または半常緑高木。
葉は対生し、奇数羽状複葉で小葉は3〜4対、葉身は斜長卵形〜長楕円形、長さ3〜10cm、幅2〜4cm。先はやや長く伸びて鈍頭、基部はくさび形、全縁。質はやや革質で光沢があり、表面無毛、裏面は中肋下部に開出毛がある。葉柄は長さ約1cm。
花は雌雄異株、新枝の先や葉腋から大型の円錐花序を出し、小さな花を多数つける。花冠は白色、4全裂し、裂片は線形で長さ2〜3mm、基部はわずかに合着する。
果実(翼果)は倒披針形、長さ2〜2.7cm、幅3.5〜5mm。種子は赤褐色で細長い。
- 分布・生育地 :
沖縄 (国外:台湾、中国、フィリピン、インド) 亜熱帯〜熱帯の山地
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
2013年5月28日 沖縄県石垣島 中上 2012年6月10日 沖縄県西表島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2013年5月28日 沖縄県石垣島 下左・果実 2014年9月3日 沖縄県西表島 下右・葉 同 上
- 撮影記 :
5月末〜6月、沖縄八重山諸島を旅すると、道路際に白い花を一杯つけた樹が目に付く。
よく見ると、一つ一つの花は小さいものの、大きな花序を作るので蕾のころからでもよく目立ち、秋口には細長い果実(翼果)を多数つけ、これもそれほど注意しなくても見つけることができる。
花の頃はトネリコ属のイメージは薄いが、果実になるとよく似た果実(翼果)をつけるので同属であることがわかる。
つい最近テレビを見ていたところ、どんな樹よりもこの樹にカブトムシがよく集まるということが放映されていた。
また、首都圏あたりでも冬越しができるようになったらしく、庭木としても人気であることもあわせて放映されていて、へえ〜と思った。
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