ヒレハリソウ(鰭玻璃草)

Symphytum officinale


ヒレハリソウ


  • 科名・属名 : ムラサキ科 ヒレハリソウ属

  • 特徴 :
     草丈40〜100cmの多年草。帰化。
     茎はよく分枝して横に広がり、翼があり、葉とともに粗い毛がありざらつく。
     葉は互生、根出葉の葉身は長楕円形、長い柄を含め長さ30cm程度になり、基部は茎に流れ翼となる。茎葉は無柄。
     花は茎頂に巻いた花序を出し、10〜20個が下向きに咲く。花冠は鐘形で中ほどにくびれがあり、先は5浅裂して反曲し、淡紅色〜紫色(稀に白色)で、長さ1.5〜2cm。
     果実(分果)は平滑で光沢がある。
     別名 コンフリー

  • 分布・生育地 :
     帰化(ヨーロッパ原産)(全国に帰化) (国外:原産地以外北アメリカ、ニュージランドに帰化)
     人家近くの道端、空地、牧場等の湿った所

  • 花期 :  6〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1982年6月19日  北海道礼文島
     中1・全体2 2024年5月25日  長野県菅平
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
     中2・花序 1982年6月19日  北海道礼文島
     中3・花1 2008年5月18日  埼玉県桶川市
     中4・花2 2024年5月25日  長野県菅平
     左下・萼(花後) 2024年7月4日    同  上
     右上・葉(表) 2024年5月25日    同  上
     右中・葉(裏)、右下・茎    同  上

  • 撮影記 :
     ヨーロッパ原産の帰化植物で、明治時代薬用や食用として導入され、牧草としても利用され、一部が野生化している。
     といってもやたらに食べると毒があるようで、十分気をつけたい。
     20年以上前、礼文島で初めて見たときは帰化植物とは思ったが、名前は調べてもなかなかわからなかった。
     その後、全国各地で見かけるようになったが、どちらかいえば北の地域でよく見かける。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    茎

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ヒレハリソウ

花序

花1

花2

萼(花後)