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- 科名・属名 : ムラサキ科 チシャノキ属
- 特徴 :
高さ1〜3mの常緑低木。
葉は短枝に3〜4個が束生し、葉身は倒卵形で、長さ2〜5cm、幅1〜2.5cm。先は鈍頭、基部はくさび形、全縁であるがしばしば上端近くで3裂する。表面に白色の剛毛があってざらつく。
花は葉腋から1.5〜4cmの柄を出し、先に1〜7個が集散花序につく。花冠は白色、鐘形で長さ約6mm、先は5裂し平開する。萼は5裂し、裂片は線状披針形、長さ5〜6mm。花柄と萼には剛毛が生える。雄しべは5個、花糸は細く花の外に飛び出る。花柱は2裂し、子房は2〜4室。
果実(核果)は球形で、径約4mm、赤熟する。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、東南〜南アジア) 低地の林縁(石灰岩地に多い)
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年4月28日 沖縄県西表島 中上・全体2 2013年12月16日 沖縄県与那国島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花1 2007年3月18日 沖縄県西表島 中下・花2 2018年11月1日 同 上 左下・果実(核果) 2007年3月18日 同 上 右上・葉(表) 2018年11月1日 同 上 右下・葉(裏) 同 上
- 撮影記 :
八重山の海岸近くの隆起石灰岩の草地は牧場になっている場所が多く、高価な石垣牛となる和牛が放牧されている。
そんな牧場の縁は鉄条網で囲まれ、小さな木がブッシュ状に生えていることが多い。
この木はそんな場所でよく見られるが、花は小さくて車を走らせていては目に入ることはない。
何か別の花に惹かれて車を降り、小さな白い花や赤い果実に気がつくことが多い。
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