イヌムラサキ(犬紫)

Lithospermum arvense


イヌムラサキ1


  • 科名・属名 : ムラサキ科 ムラサキ属
     注.APGV分類ではイヌムラサキ属、学名(Bugiossoides arvensis)

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの2年草。
     茎は基部からよく分枝し、葉とともに圧剛毛が多く、灰緑色を帯びる。
     葉は互生、葉身は披針形〜狭楕円形で、長さ1〜3cm、幅2〜9mm。質はやや厚く縁はやや裏に巻く。無柄。
     花は上部の葉腋につき、直径3〜4mm。花柄は長さ0.5〜1mm。花冠は白色で喉部に突起がなく、先が5裂し、内面に5条の毛の列がある。
     果実(分果)は4個、卵形で長さ3〜4mm、灰白色で表面にはシワがある。

  • 分布・生育地 :
     北海道(帰化)、本州〜九州 (国外:ユーラシア、アフリカ北部、北アメリカに帰化)
     乾いた草地や畑の脇

  • 花期 :  4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2005年4月16日  長野県上田市
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     国内に自生するが最近はほとんど見かけなくなり、都市近郊や港付近には自生種と形態的には区別できない本種が帰化もしているようである。
     長野県にこの花があると聞き、群馬の花仲間の案内で出かけた。
     着いた場所は道路脇の法面、写真でもわかるようにまわりには帰化植物ばかり。本当に自生なのか?少し気になった。
     「長野県植物誌」では点々と産地が記されているが、あまり見かけない植物である。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
イヌムラサキ2

花1

花2